ドリス、ドミニカで最終テスト イニングまたぎ想定した実戦形式で見極め
阪神は5日、昨年まで在籍して再契約を検討しているラファエル・ドリス投手(28)の、ドミニカ共和国で行う実戦形式の投球を直接チェックすることが分かった。現地時間9日にも登板予定で、担当者を派遣して状態を確認する方向だ。
ドリスは昨年9月に帰国後、10月に右肘の手術を受けていた。その影響で保留者名簿から外れて自由契約となったものの、高野球団本部長が12月にウインターリーグ視察でドミニカ共和国を訪れた際、順調な回復を確認済み。そのため、9日の投球をチェックする流れとなった。
9日の手術後初となる実戦形式の登板は打者6人で球数を40球までに制限。2イニング想定で、3人に投げた後に8分のインターバルを挟み、さらに3人と対戦予定。状態をしっかりと見極めるため、実際の「イニングまたぎ」に近づけた形での「テスト」となる。
四藤球団社長は12月の段階で「手術後の状態も回復しているみたい。これから検討します」と話していた。本格的な交渉は、まず9日の登板を見てからとなるが、ドリスは阪神でのプレーに意欲を見せているという。昨年も潜在能力の高さを見せていた右腕。「復帰」となれば、ブルペンの厚みが増すことは間違いない。