糸井 3番でいざ初陣! 開幕へ一気 古巣・オリックス戦で新たなスタート
右膝関節炎からの完全復活を目指す阪神・糸井嘉男外野手(35)が、14日・オリックス戦(京セラ)で実戦復帰することが13日、決定的となった。指名打者で出場し、金本知憲監督(48)が構想に描く3番での起用が濃厚。3月31日・広島との開幕戦(マツダ)へ向け、一気にギアを上げていく。
走攻守で球界屈指のポテンシャルを誇る“超人”が、ついに虎デビューを飾る。長い、長いトンネルを抜けてたどり着いた3月14日。糸井は「まあまあ、あるよ」と浮き立つ心境を言葉にして表した。相手は古巣・オリックス、場所は思い出深い京セラドーム。最高の舞台で猛虎戦士としてのスタートを切る。
指名打者で出場予定で、打順は3番が濃厚。金本監督は「それ(3番)もあると思うけどね。まあ、打撃コーチの考えもあるから」と明かした。3番・糸井、4番・福留、5番・原口の2017年度版クリーンアップ。感じる打線の厚み。膨らむ期待。初戦から糸井のバットが観客の視線を奪う。
一方、「やっぱりケガをしたので…」と不安は完全に拭い切れていない。1月の自主トレ中に「右膝関節炎」を発症し、2月は1軍キャンプに帯同したが別メニュー。焦る気持ちをグッとこらえ、地道なリハビリを進めた日々。
「みんなと同じメニューができず、見ていて本当にかわいそうだと思う。でも、ここで無理をしたら全てがダメになる可能性がある。止めてあげないと。それが僕の仕事です」。そばで寄り添い続けた本屋敷トレーナーは当時、糸井と共に葛藤と戦っていた。
懸命に復活へ進む糸井を後輩もじっと見つめていた。ウエート室で一緒になったという石崎は「胸板の厚さがすごすぎる。自分が思っているより、はるかにすごかった」と驚嘆。肉体が語る「すごみ」が若虎の心を揺さぶる。背番号7の存在は、猛虎に新たな風を吹かせていた。
2月9日に軽めのダッシュを解禁し、17日に屋外フリー打撃を開始。関西に戻った3月10日に甲子園で初めてスライディングを披露し、患部に問題がないことを確認した。ついに本屋敷トレーナーは「打席に立って、そこからの修正を、と片岡打撃コーチと話をしています」と実戦出場にゴーサインを出した。
パワーを解き放つ。不安をぬぐい去り、自信を確信へと変える。待ち焦がれた恋人がいよいよ、戦いの場で思う存分暴れ回る。
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