金本監督 3失策に嘆き節 土壇場の連係ミスで3連勝逃す

 「阪神3-6中日」(29日、甲子園球場)

 守備のミスが敗戦に直結した。阪神が3失策。同点の九回には三遊間の打球に対する連係ミスも重なり、3点を勝ち越された。粘りの攻撃を勝利につなげることができず、金本知憲監督(49)は「なかなかしんどいわね。こう続くと」と、不安定な守りを嘆いた。

 まるで時間が止まったかのように、北條と鳥谷が立ち尽くした。スタンドは大きなどよめき、そしてため息に包まれた。土壇場の九回に起こった、まさかの連係ミス。記録は内野安打になったものの、明らかな“拙守”が今季2度目の3連勝を手放した。

 九回1死一、二塁の場面。ビシエドが放った打球が三遊間へ転がった。遊撃・北條は初めから三塁封殺を狙って左側へ流れるように捕球。ボールを右手に持ち替えた瞬間、三塁ベースには誰もいなかった。打球に反応した鳥谷は、定位置付近に立ち尽くしていた。

 結果的にどこにも投げられず、傷口は広がった。鉄壁を誇っていたドリスが藤井、堂上に連続適時打を浴び、松井雅の犠牲フライで一挙3失点を喫した。

 金本監督は「ドリスは責められない。不運な当たりが多かったというので」と言った。そして「記録にも(失策が)3つ。見えないヤツもいくつか。なかなかしんどいわね。こう続くと」と守りのミスを敗因に挙げる。

 問題のシーンに鳥谷は「打ち合わせをしていなかった」と語った。一塁走者・平田、打者・ビシエドで併殺も狙える局面。三遊間に打球が飛んだ際に、併殺を狙うのか、三塁に走者を進めさせないのか-。そして大前提として打球が飛ぶと、内野手は必ずベースを埋めるのが鉄則だ。

 鳥谷は「(守備位置が)下がっていたので、半回転で入れるのか」と、瞬時の動きができるほど三塁に慣れていない。事前の確認と準備を怠らなければ…。防げたミスだった。

 視界に捉えていた首位・広島の背中は遠のいた。初回の北條の悪送球など「守りのミスってのが負けにつながっている」と指揮官。「しっかり反省していかないと。選手たちが自覚して」とゲキを飛ばした。この1敗を今後にどう生かすか-。そこで初めて、新たな流れが生まれる。

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