藤浪 対DeNA9連勝狙う ブルペン調整で制球万全
阪神の藤浪晋太郎投手(23)が11日、横浜スタジアムで行われた指名練習に参加。前回登板の4日・ヤクルト戦から中8日と間隔が空くが、念入りに調整を重ね、3度のブルペン入りを敢行した。同一カード9連勝を懸けて臨む13日のDeNA戦。若き虎のエースが生まれ変わった姿を披露する。
記録の更新へ-。DeNAに対しては2014年4月8日での敗戦を最後に8連勝中。「特に関係ない」と関心のないそぶりを見せた藤浪だが、勝ちたい気持ちに変わりはない。「この感触だから、この結果が出たというピッチングができれば」。好相性の敵を相手に、結果と内容が伴った投球を披露することを誓った。
藤浪がDeNA戦で9連勝を達成すれば、偉大な投手に一歩近づくことができる。阪神での同一球団連勝記録は、1965年から67年にかけて村山実が達成した広島戦12連勝。先発予定の13日・DeNA戦は前回4日・ヤクルト戦(神宮)から中8日と間隔が空くが、不安はない。
その間はしっかりと調整に努めてきた。7日、9日、そしてこの日と3度のブルペン入りを敢行。「フォームのバランス、タイミング。ストライクゾーンに投げられるように」と修正に注力した。香田投手コーチは「手と足の連動性を意識して投げるようにしていたよ」と言及。制球面をテーマに掲げ、投球練習を続けてきた。
横浜スタジアムは今季初勝利を挙げた球場だ。8回を投げて1失点。それでも右腕は「あの時も数字は出ていたけど、納得の投球ができたわけではない」と話す。1四球と落ち着いたマウンドさばきを見せたが、理想にはまだ及ばなかったという。だからこそ、次戦で確かな手応えをつかんでみせる。
もちろん、今季初完投勝利の期待も掛かる。「できればそう思っているけど、投げ切るまで考えると苦しくなるので」。藤浪はあくまでも自然体で臨むつもりだ。4勝目こそ価値ある1勝に-。虎の若きエースが、“再生”を懸けて上がるマウンド。今度こそ本来の力を見せつける。
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