キャンベル バックスクリーンへ来日1号弾 28打席目でついに
「阪神6-1巨人」(25日、甲子園球場)
甲子園に駆け付けた3万8909人の大歓声を力に変えた。快勝劇の打の主役は阪神・キャンベルだ。5月2日・ヤクルト戦以来のスタメン出場で、来日初アーチを含む2安打3打点と大暴れした。
見せ場は初回に訪れた。幸先よく2点を先制し、迎えた第1打席。カウント1-1からの3球目だ。大竹寛の126キロスライダーを振り抜くと、打球はグングン伸びていき、そのままバックスクリーンに飛び込んだ。
「打った瞬間、入るか分からなかったから、次の塁を狙って一生懸命走ったよ。追加点をとることができてよかった」。連敗中のチームを一発で勢い付けた。
やっと出た。14試合目、28打席目にして飛び出した1号2ランに「これだけ時間がかかるとは思わなかったけど、本当に1本出て良かったと思う」と安どの表情を浮かべた。
三回1死二塁の第2打席では初球を捉えた。141キロ直球を弾き返した打球は右中間を破る二塁打となり、この日3打点目をマーク。助っ人が放った2本の長打に金本監督も「(本塁打は)大きかったですし、タイムリーも大きかったですし。層も厚くなったのかなと思いますね」と頬を緩めた。
負傷した鳥谷に代わっての出場だった。それでもキャンベルに不安はなかった。攻め方や配球など、日本の野球をベンチから学んでいた。片岡打撃コーチは「(試合に)出ていない間も、日本の投手の配球を調べたりしていた」と努力を認める。
出場機会がない境遇を悲観せず、常に前向きに努めてきたからこそ生まれた必然の結果だった。誰もが認める勉強熱心な姿勢。猛虎の進撃にはキャンベルの力も絶対に欠かせない。
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