虎、天敵マイコラスに“スミ1”完敗 金本監督「打線は責められない」
「阪神1-5巨人」(7日、甲子園球場)
前夜横浜で爆発した猛虎打線がこの日は沈黙した。天敵マイコラスに抑え込まれ、初回の上本のソロ本塁打による1得点のみ。阪神・金本知憲監督(49)はナインを責めることはなかったが、首位・広島とは8ゲーム差。ここが踏ん張りどころや!
敗れた悔しさはあっても、振るわなかった打線を責める気にはなれなかった。力の差を見せ付けられ、首位・広島にゲーム差「8」に広げられる結果となった完敗。金本監督は潔く負けを認めた。
「今日のマイコラスは、みなさん見て分かるようにね、今年対戦したピッチャーの中で一番良かったんじゃないですかね」
奪った得点は、初回の上本のソロ弾のみ。マイコラスの力強い直球と鋭い変化球に、脱帽という内容だった。「ストレートのキレもカット気味のスライダーもね。あれだけのキレキレを見せられるとね。ある意味まあ、今日は難しかったなと思えるし」。ただ、だからと言ってそれでいいわけでもない。
二回から六回まで無安打に抑えられた中、ようやくのチャンスは七回だ。先頭からの糸井と福留の連打で無死一、二塁の場面を演出したが、後が続かない。前夜に活躍した中谷と原口が倒れ、最後は糸原が中飛で無得点に。2日連続での躍動とはいかなかった。
「昨日打ったからって今日ね、そんなにすんなりはいかないのが育成というか、簡単にはいかないでしょうし」と金本監督。勢いに乗ってもらいたい流れであっても、すべて理想通りに進まないことも分かっている。この日の結果だけでは責めないが、せめて次に生かして欲しい。
「でもバッターはああいう球を打てるように練習してほしいですね。ちょっと甘く入ったボールとか。チェンジアップとかでもちょっと甘くなったやつを狙い打つとか。でも今日の打線は、僕は責められないと思います」
こういう日もある。そうやって切り替えることもできるが、さらにカープの背中が遠のいたのが現実だ。この日の悔しさを個々がどう受け止めるか。糧として生かさなければ、いつまでも首位との差は埋まらない。
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