ロサリオ“第3捕手”兼任や キャッチャーミット作成依頼していた
来季から阪神に加入することが決まったウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国ハンファ=が、球団にキャッチャーミットの作成を依頼していることが29日、分かった。12月中旬に行われた正式契約の席で、これまで使用していたファーストミットともにキャッチャーミットをサンプルとして渉外担当者に手渡していた新助っ人。すでにメーカーの選定も済ませており、キャンプまでに準備が整う見通しだ。
すべては新しく加入するチームのために-。ロサリオが阪神に対して、あるお願いをしていた。それはキャッチャーミットの作成。球団関係者は「もちろんこちらはファーストで考えているけど、本人が何かあったときに守れるように準備するということじゃないかな」と明かす。
12月中旬にドミニカで行われた正式契約の席で、ロサリオはこれまで使っていたファーストミットとともにキャッチャーミットも渉外担当者に手渡した。そのミットを参考に、担当者が帰国後、すぐにメーカーを選定して作成を依頼。キャンプまでに完成する見通しとなっている。
日本のプロ野球では用具の色使いなどに細かい規定があり、国外で使っていたものでは“違反”となる可能性がある。そのため、新外国人選手は渉外担当者を通じて日本のメーカーに作成を依頼するのが通例。ロサリオの場合はファーストミットだけでなく、自らキャッチャーミットの作成も依頼してきたというわけだ。
仮にロサリオが“第3捕手”を兼任できるとなれば、ベンチ入りメンバーの構成や試合終盤の代打起用など首脳陣が採れる作戦の選択肢が広がる。捕手を2人制にする代わりに、リリーフピッチャーの枚数を増やす、守備固めの要員を増やすなど、ベンチ入り登録25人の層を厚くすることができる。
今年までプレーした韓国・ハンファでは実際にマスクをかぶった試合もあり、12月のウインターリーグでも捕手で出場していた。韓国球界関係者によると、キャンプ中には「きょうはレフトを守ればいい?それともサード?」と首脳陣に猛アピールするなど、出場機会に対してどん欲な姿勢を見せていた。
デイリースポーツのインタビューでも、捕手について「シーズン中は何が起こるか分からない。行けと言われればいつでも行けるように準備する。それは来季も変わらない」と力を込めていたロサリオ。強烈なハングリー精神、そして準備を怠らない姿勢-。類いまれな打力だけでなく、活躍するために欠かせない要素を兼ね備えている。
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