阪神の大山悠輔内野手（２３）が１７日、雨天中止となった豊橋での中日戦の試合前練習で打撃フォームの修正に取り組んだ。ポイントは“猫背矯正”。金本監督や片岡ヘッド兼打撃コーチから指導を受け、打球の角度が明らかに変わった。

　「最後はいい打球が上がっていた」と本人も手応えを口にした。ここまで打率・１９１と低迷し、７試合連続で長打が出ていない現状。その原因はボールを見て当てようとするあまり、自然と前傾姿勢になっていたことでスイングに力が伝わっていなかった。

　この日、片岡ヘッドが「しっかり胸を張れ」とアドバイス。金本監督も「俺も前に言ったけど『バットが出やすい感じはあります』と言ってて。きょう片岡が言ってて、確かにそうだなと思って」と同様の打開策を思い抱いたという。

　指揮官も直接、大山本人に問い掛け「前に俺が言ったの忘れてたの？って聞いたら『忘れてました』って言うから。覚えておきなさいって」とやり取りを明かす。まだプロ２年目、開幕からレギュラーとして戦う経験は初めてだ。

　どうしても結果を求めてしまうあまり、当てに行こうとして強くバットを振れていなかった。若い選手が陥りがちなパターンでもあるため、片岡ヘッドは「昨年のいい時と比べて、基本のところやけどね」と根本的な姿勢の矯正に着手した。

　「自分でもそう感じていたところはあるので」と前向きに取り組んだ大山。目からうろこのワンポイントアドバイスが、背番号３の姿を劇的に変えるかもしれない。