ロサリオ、巻き返しへ“変身” 髪型も、打撃も落合流で修正
阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が3日、京セラドームでの全体練習に参加。短く刈り込んだ髪形に加え、ノックによる打撃の修正を試みるなどの「変身ぶり」を示した。金本知憲監督(50)も巻き返しに欠かせない戦力として計算しており、4日からのヤクルト戦(京セラ)からの爆発に期待した。
通常のメニューだけでは物足りなかったのか。短く刈り込んだ新たな髪形で、ロサリオが精力的に動いた。初めてと見られるロングティーや、ノックバットを使ったノックによる打撃の修正。不振脱出に向けた「変身」で、懸命にもがく姿がそこにあった。
「ノックはドリルの一環。自分のバッティングを作っていくために、必要なトレーニングだと思っています」
まずはフリー打撃の前に、三塁ベンチ前に移動。表立った場所では初めてと思われるロングティーを敢行した。さらにフリー打撃後には、ノックバットでのノックで大飛球も披露。必死に修正を図る姿を、金本監督も納得して眺めていた。
「(いろいろと)やってみたらいいんじゃない?きっかけは何だっていいから。それ(ノック)で良くなる人もいるよ。間が取れたりして」
元中日監督の落合博満氏が、現役時代にノックで打撃修正を試みていたことは有名な話。金本監督も「ウオーキング(で打ったり)とかはやったよ。同じようなイメージだけど。しっかりトップを作るという練習でね。ノックと同じような意味合いだね」と話すように、ノックではなくても同じ狙いで不調時に修正を試みた経験がある。
ロサリオの柔らかさのあるノックに、指揮官は「うまいこと打ってよく飛ばすよな(笑)。(試合でもあの柔らかさが)ほしいね(笑)。あんな長いノックバットをあんな急にうまく。打つセンスというのはあるよね」と驚き。ロサリオは4戦連続安打中だが、得点圏打率・203が示すように好機でそのセンスを求めたいのが本音だ。
「(何をやっても)こっちはしっかりチャンスで打ってくれたら何だっていいんだから(笑)」と金本監督。前向きな姿勢はうれしい。あとは試合で結果を出してくれればいうことはない。