ドラ1近本「5カ条の誓い」明かす 開幕1軍&タイトルも狙う
阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が、新年の誓いとして公約5カ条を掲げた。それは「開幕1軍」、「新人王」、「盗塁王」、「5度のお立ち台」、「5本塁打」の5つ。自身の背番号にならい「5」つの誓いを立てた黄金ルーキーが、新たに飛び込むプロの世界へ、夢と希望に胸をふくらませた。
◇ ◇
-明けましておめでとうございます。
「おめでとうございます」
-プロ野球選手として新年を迎えた。
「初めてプロ野球選手として年越しを迎えました。これまでとは違い、体を動かさないといけないですし、食べ物にも気をつけないといけないので。プロとしての自覚を持たないといけないと思います」
-1年目の目標は。
「背番号と同じ5カ条の公約を掲げます。『開幕1軍』『新人王』、『盗塁王』、『5度のお立ち台』、『5本塁打』。開幕1軍となるためにはケガしないことが大事なので。キャンプでのアピールも必要ですが、自分の体が万全で動かせるように準備をしたい。キャンプでどれだけいい結果を残しても、シーズンに入ってから結果を残さないと意味がないので。目の前の結果だけを求めず、シーズンに入ってからというのを意識して頑張ります」
-新人王へのこだわりが強い。
「2年目でタイトルを獲るのと1年目で獲るのでは全然違うと思います。新人じゃないと獲れないというのが大きいですね。去年も社会人で橋戸賞を頂いたんですけど、チームメートの小深田が社会人の新人賞となる若獅子賞を獲りました。僕も若獅子賞を獲りたいと思っていたのですが、獲ることができなかったのでプロでは新人王は絶対に獲りたいです」
-新人王を獲るためには結果も残さないといけない。
「盗塁王は必要だと思います。盗塁するためには全体的にレベルアップを図らないといけない。一番見失ってはいけないのは挑戦する勇気です。成功率を求めてしまうと100%でしかスタートが切れなくなってしまいます。走ってみないと分からないというのが野球だと思うので。打ってみないと分からない、投げてみないと分からないのが野球。試みる勇気が大事なので、そこだけは見失わないようにしたいです。状況にもよると思うんですけど。僕は迷ったら行くというふうに決めています」
-ソフトバンクの甲斐からも盗塁を。
「日本シリーズを見ていて“甲斐キャノン”をどうやって破っていくのか結構考えていました。すごいのは捕ってからのステップの速さとタッチボールの正確性だと思います。実際、肩の強さというのはあんまり誤差がないんです。そうなってくると配球というのを読まないといけないですし、クイックの大きい投手で走るというのが大事かなと思います」
-パワーヒッターではないと思うが時には本塁打も求められる。
「アマチュアの中では対応できる部分はあってもプロでは対応できないところもあります。今のままでは通用するとは思っていません。キャンプやオープン戦など試合が始まってから、狙っても打てるのか、狙っても打てないのか。そういうのを自分で考えて打席に入っていきます」
-甲子園は浜風があり、左打者は不利といわれている。
「打球が上がってしまうと捕られる確率も上がってしまいます。レフト方向にもホームランの可能性はあり、風にも乗せることもできますし。ライナーでもその風をうまく使うこともできます。しっかり状況を判断して打ちたいですね」
-ヒーローインタビューも注目される。
「去年、都市対抗で2回立たせてもらいました。あの時は自分が立つとは思っていなかったので、全然考えてもなかったです。見に来てくださった方を喜ばせるということも考えてもいなかったので、もうちょっと改善の余地があると思います」
-矢野監督もファンを喜ばせることを一番に掲げている。
「プロ野球選手は夢を与える職業なので、どんな形であってもファンを喜ばせるだけではなくて夢を与えられるようにしたい。僕のような選手になりたいというように、少年とかに夢を与えられたらいいなと思っています」
-甲子園でお立ち台に立つということになれば、ファンも何を言うのか期待する。
「そこをどうするか考えないといけないと思っています。矢野監督の言葉である『必死のパッチ』などは僕が軽く言える言葉ではないので、これから自分なりの表現方法を考えていきます」
-プロ1年目の個人テーマは。
「『restart』という言葉を掲げて取り組んでいこうと思います。アマチュアとプロというのは全然違うので、そこでもう一度、野球を見つめ直すという意味です。自分だけではなく、そのプロ野球選手のありさまはどういうものなのかを考えて、それを体現できるようにしないといけないと思っています」
-いよいよプロ野球1年目のシーズンが幕を開ける。
「1年目の目標として新人王、盗塁王のタイトル獲得を挙げるのですが、自分としては野球が職業になる。職業である以上、それでお金を稼ぐということなので、ファンの方々に還元できるようにまずは1年間しっかりと頑張ります」
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