大腸がん手術の原口が復帰後初安打 客席からも盛大な拍手
「ウエスタン、阪神-中日」(9日、鳴尾浜球場)
大腸がんからの完全復活を目指す阪神・原口文仁捕手(27)が、術後初めて「5番・DH」でスタメン出場。実戦復帰後、2試合目にして初安打を放った。
待望の一打は二回、先頭で迎えた第1打席。中日・垣越が投じた2球目、高めに浮いたカーブを中前にはじき返した。ほぼ満員となっていたスタンドからは大きな拍手が沸き起こった。次打者・俊介の打席で空振り三振。原口も二盗に失敗して三振ゲッツーとなり、得点には結びつかなかった。
原口は、前日8日の同戦で207日ぶりに実戦復帰した。同点の八回1死に代打として登場。アウトにはなったが、右中間フェンス際まで運ぶ右飛を放っていた。
1月24日に大腸がんであることを公表。復帰戦を終えた際には「野球ができていることは僕の中ですごく幸せなこと。活躍することでたくさんの人に勇気だったり、夢だったりを与えられると思うと、本当に頑張るしかない」と語っていた。順調に復活ロードを歩んでいる。