阪神ドラ1西純 マサ塾効果!プロ入り初打撃投手で「指にかかった球」実感
「阪神2軍春季キャンプ」(25日、安芸)
阪神ドラフト1位の西純矢投手(18)=創志学園=が25日、ランチ特打でプロ入り初の打撃投手を務めた。小幡竜平内野手(19)と同2位・井上広大外野手(18)=履正社=を相手に、直球、スライダー、フォークなど計41球を投じ、安打性を2本に抑えた。球団のスピードガンでは最速145キロを計測し、山本昌臨時コーチらから教わった効果を実感した。
初ブルペン以上の力強い球だった。マウンドに向かう表情は真剣そのもの。ランチ特打で初めて打撃投手を務めた西純は「普通に加減せずに投げました」と全力投球。相対した打者が差し込まれる場面が際立った。
最初に対戦した井上については「体が大きい。的が大きくて投げやすかった」。直球主体の投球を展開し、計21球で安打性は2本。ラストはスライダーで空振りを奪い「空振りが取れて良かった」と自信をみなぎらせた。
小幡には2球フォークを挟んだ。計20球で安打性は0。「直球が重かった。ズシン系の投手」と印象を振り返り、西純も「ボール自体は重かったと野手の方たちから言われた」と手応えをつかんだ。両打者への計41球中18球がボール判定。マウンド前に防球ネットが置かれたことで「ちょっと投げづらかった」と慣れるのに時間を要したが、心配する必要はない。
今回の大きなテーマはフォームの確認。第1クール中に山本昌臨時コーチから「軽くでも指にかかった球を投げよう」と指摘され、力みを省いたフォームを目指した。「今まであまり指にかかった感じはなかったけど、かかってきた。ちょっとずつ成長してきた」。フォームが安定し、シュート回転の球も減ってきた。
香田2軍投手コーチに提言された投球間隔の「間合いの意識」も念頭に置いた。「詰まったファウルを狙っていて、それができて良かった」と充実感が漂う。ただ、自己評価は50点と辛め。「良い点数をつけると成長はないと思うので」。一人前の投手になるため、西純はどこまでも高みを目指していく。
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