阪神・藤浪に追試 開幕ローテは持ち越し 大商大戦で4回3安打1失点
「プロアマ交流戦、阪神10-2大商大」(5日、鳴尾浜球場)
阪神の藤浪晋太郎投手(25)が5日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われたプロアマ交流戦・大商大戦に六回から登板し、4回3安打1失点。視察に訪れた矢野燿大監督(51)は開幕ローテ入りに当確ランプはともさなかったが「見てみたい」と説明。“追試”となる次回登板で、右腕が2年ぶりの開幕ローテ入りを決める。
気温8度のマウンド。試合前にはみぞれも散らつく中、藤浪は必死に腕を振った。4回3安打1失点。大学生相手の投球に課題もあったが、試合中に修正できた内容には手応えを感じた56球だった。
「寒いどうこう言っている立場じゃない。ある程度よかったとは思います。もう少し序盤からポンポンと変化球でカウントが取れたら良かったです」
振り返ったのは登板直後の六回のマウンド。先頭の福元にフルカウントから四球を与えて迎えた2死二塁からの碓井との対戦。1ボールから高めに浮いた151キロを狙われた。打球は前進守備を敷いていた左翼・高山の頭上を越え、1点を失う形になった。
ただ、ここで慌てなかった。ベンチに帰ってバッテリーを組む坂本と相談。「引っ掛け気味だった」という変化球を多めに配球してもらうよう願い出た。七回、2死から出来をスライダーで空振り三振に斬ると、九回は1死一塁から植本に3球続けて変化球。空振り三振に斬った。
「修正できたのは良かった。ただ、変化球がポンッと入ってこないと、大学生にもパンチショットで当てられてしまう。そうなると苦しくなるので。投球に幅ができたらいい」
藤浪は反省の言葉も多く残し、視察した矢野監督も現状からのワンランクアップに期待した。「これがプロの打者なら、勝つためには、というのを考えれば、まだやることはある」。さらに「開幕(ローテ)を決めるっていうところまでは、まだいってないな」と言及した。
時間も枠も残り少なくなった開幕ローテを争う中、11日のヤクルト戦(神宮)を候補とした“追試”が決定した。「まだやるべきことをやらないといけない」と藤浪。2年ぶりの開幕ローテ入りに向けた最終テスト。“満点快投”で、その座をつかみ取る。
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