動けぬ福留…ひと言ボソッ「つまらなかった」
【2013年11月23日付デイリースポーツ紙面より】
阪神・福留孝介外野手(36)が22日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸1億5千万円プラス出来高で3年契約の2年目となる来季の契約を更改した。
日本球界復帰1年目の戦いを、たったひと言「つまらないシーズンだった」と、振り返った。開幕5番を任され、4月にはサヨナラ満塁本塁打を放つなど、序盤は劇的なシーンも刻んだが、すべてが故障にかき消された。
「ほぼ何もしていないシーズン。面白くないし、チームにも大変迷惑をかけた。野球をやってきた中で、これだけケガをしたことはなかったので…」
5月3日のヤクルト戦(甲子園)で左膝を痛め同8日に出場選手登録を抹消。5月中に手術を受け、1軍復帰まで2カ月以上を要した。8月終盤には左ふくらはぎに痛みを発症し、再び2軍調整。63試合出場で打率・198、6本塁打、31打点と低迷。不本意のままシーズンを終えた。
日米通算16年目になる来季に向け、トレーニングと強化に専念しているが、明確な展望は開けていない。「ゼロからなので、すべてを強化したい」。昨オフ「3割を超える」とハードルを設定したが、来季の目標は「何も考えていない」。百戦錬磨の36歳が底辺から巻き返しを図る。