絶景、そして寒ぶり~富山・氷見線

 雄大な雪景色の立山連峰をバックに、ラッピング列車が氷見駅を発車した
 うまいぞ!氷見の寒ぶり
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 “天然のいけす”と呼ばれる富山湾は海の幸の宝庫。ローカル線に揺られてたどり着いた終着駅に、冬の味覚の王様・寒ぶりが待っていた。JR西日本の「駅長おすすめ駅プラン」で出かけた氷見。極上の味と温泉で身も心もぽっかぽかになった。

 高岡駅を発車した氷見線は全長16・5キロの短いローカル線だが、景勝地を走り眺めがよいことで“鉄ちゃん”には有名だ。キハ47形気動車は静かなうなりをあげながら、雨晴海岸を海沿いギリギリにのんびり走る。晴れた日には遠くに雪化粧をした立山連峰が見渡せるそうで、沿線は撮り鉄の有名ポイントだ。

 絶景を堪能してお腹もすいた。氷見駅から送迎バスで「温泉民宿元湯・叶」へ。富山湾「冬の王者」寒ぶりとご対面だ。寒流に乗って十分脂がのって引き締まった寒ぶりは12~2月までが旬だ。

 脂がのった刺し身は舌の上で溶け、カマの塩焼きはとてもジューシー。脂っこいのが苦手な女性はぶりしゃぶをどうぞ。あっさり口の中でほろけて何枚でもいけますゾ。「大きいのは15キロにもなる。氷見の食材はみんなキトキト(新鮮)です。」とおかみの叶美千代さん。

 一番驚いたのはぶり大根。丹精込めて煮詰められあめ色になった大根は、口に入れた瞬間にあっという間になくなる衝撃だった。

 お腹がいっぱいになったところで内湯で湯ったり。源泉掛け流しの温泉はほんのり潮の香りがただよう。

 帰りの特急まではフリータイム。高岡に戻って国宝・瑞龍寺観覧、はたまた金沢市内散策を楽しむのもいい。

 日帰りだがこれだけ満喫して1万4900円(大阪発着)。ほぼ往復の列車料金だけで楽しめてしまうお得なプラン。シーズンも後わずか。ぜひお薦めです。

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