軟らかさ&旨み“プロテサン和牛”~神戸
2014年9月14日
おいしそうなプロテサン和牛の肉
「セルフステーキARITA」の外観
夏の疲れは秋にドッとくる。天候不順もあって体調もなんだかイマイチという人も多いのでは?そんな時はおいしいお肉を食べませんか。神戸・北野異人館通りにある「セルフステーキARITA」は、乳酸菌で飼育した“プロテサン和牛”の店。軟らかい肉質に、肉本来のうまみが広がる新ブランド牛だ。草食男子もぜひ、お試しを。
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神戸異人館通りにあるレンガ造りの瀟洒(しょうしゃ)な一戸建て。個室がメーンのおしゃれな雰囲気にテンションもあがります。
プロテサンとは、フェカリス菌FK-23という乳酸菌を含む健康食品で、同店の関連会社である「ニチニチ製薬」(本社・三重県伊賀市)が開発した。FK23菌は抗アレルギー、感染予防など11の機能で特許を取得。腸内環境を改善して、免疫効果を高めるサプリメントとして愛飲者も多いという。
このプロテサンを自社管理牧場で育てている黒毛和牛に与えたところ、肉質が飛躍的に向上したという。乳酸菌の影響で牛の腸内環境が整い、健康体になって「うまみ・コク成分」は約10倍に増加した(同社調べ)。
うんちくはさておき、すき焼き、しゃぶしゃぶなどもある中でいただいたのは焼き肉。テーブルの真ん中には網ではなく鉄板が。同店によると鉄板の厚さは9ミリで「これがミソなんです」と力説した。
プロテサン和牛はあっさりとしたうまみなので、脂を網の下に落とす必要がないという。むしろ脂の甘味、香りまでも閉じ込めて焼き上げることで、肉本来のおいしさが倍増する。ランチの「特上焼肉セット」(3200円)でサーロイン、特上カルビ、中落ちカルビ、特上ロースにミスジ、マルチョウなどが一通りそろう。
赤身はミディアムレア、内臓系はウエルダンなどと、自分の好みの焼き具合で味わうことができる“セルフステーキ”スタイルも良い感じ。
口に入れると軟らかさとうまみが広がる。ワイルドでありながら、繊細さも兼ね備えているような。ホルモンはやや苦手なのだが、ここのマルチョウは無問題(モウマンタイ)!同店は「胃もたれ、胸焼けがほとんどないと、お客さまは言われますね」と自信を持っている。リアルにヘルシーなんだなぁ。
調子に乗ってシメに冷麺(800円)も追加してしまった。和風のスープがこれまた、あっさり。プロテサン和牛のハムがさりげなく隠れていた。