気軽に本格タイ料理いかが~兵庫・尼崎
2014年11月15日
人気が高いトムヤムクン
おいしそうなカオマンガイ。ビールと一緒に!
辛いだけではない独特の味わい。野菜たっぷりで意外とヘルシーで近頃人気なのがタイ料理だ。阪急神戸線塚口駅近くにある「プロォーイタイ」は小さいながら、本格タイ料理が堪能できると評判の店。オーナーシェフのミム・ソムチャイさん(38)はケープタウン、バーレーンなどで腕をふるってきた強者だが、料理の原点は「ママの味」だという。
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店を入るとすぐ正面に厨房。にこやかに料理をするソムチャイさんの姿が見える。「気分がのると歌いだして店内に美声が響くこともあるんですよ」とは常連さん。ソムチャイさんはバンコク、チェンマイに次ぐタイ第3の都市、コラート出身。料理が好きで10代から料理店で働き始めアラビア半島沿いに位置するバーレーン王国や、南アフリカ共和国のケープタウン、米ニューヨークで修業を積んできた。
来日のきっかけはバンコクのホテルで働いていた時。京都のタイ料理店のオーナーがタイ料理のシェフを探しにやってきた。76人の応募者の中から厳しい選考を経て2人が選ばれた。1人がソムチャイさんだった。
「日本に行くことはドリームだったから、とてもうれしかったね。日本は清潔でセイフティー、人が優しくて正直。憧れだった。ニューヨークよりもね」とソムチャイさんはカタコトながら日本語で話した。
来日したのは2004年。さぞかし苦労したのでは?「嫌な目にあったことはないね。時間に厳しいことぐらいかな。タイではすべてがゆっくりだからね」。京都のタイレストランを経て、知人の紹介で大阪へ。昨年1月から「プロォーイタイ」オーナーシェフとなった。
常連さんから人気が高いのは世界3大スープの1つ「トムヤムクン」(1380円)。豪快な海老が3匹入っているのでシェアでどうぞ。生の唐辛子、しょうが、レモングラス、バイマクルー(こぶみかんの葉)などのハーブで煮込んだスープが辛い。でもうまい!
「カオマンガイ」(850円)は特製ソースの蒸し鶏ご飯。タオチオ(大豆が原料のタイの調味料)、オイスターソースなどをブレンドしたタレをかけていただく。「いろんなところで料理をしてきたけど、いつもママの味を思い出しながら作ってるね。ママのレッドカレーは最高だよ」。
うれしいのは、やはり客に「おいしかった」と帰ってもらうこと。タイ語で「アロイ」。「最近『アロイ~』と言ってくれるお客さんもいます」と笑みがこぼれた。
◆プロォーイタイ 兵庫県尼崎市南塚口町2の19の5。阪急神戸線塚口駅から南側へ徒歩3分。TEL06・6428・7708。営業時間11時半~14時半、17時半~23時。月曜定休。祝日の場合は翌火曜。