ワイングラスで味わう日本酒 和洋多彩な創作料理~兵庫・明石
ピカピカに磨かれたワイングラスに注がれる日本酒が新鮮な味わいだ。兵庫・明石市にあるダイニング「odaidoko(おだいどこ) Blue Cat(ブルーキャット)」。店主の窪田ひかるさんが生み出すお惣菜は和洋多彩でお酒がグイグイすすむ。“飲みすぎ”に要注意です。
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店内はナチュラルで南欧的な雰囲気も漂う中、並ぶ日本酒の瓶が不思議とマッチする。
窪田さんは大手広告代理店勤務を経て2015年6月、同店をオープン。アニメ「ドラえもん」も手掛けていたことから「愛着を込めて」店名を「ブルーキャット」にした。
子どもの頃から料理が大好き。会社員時代は激務をこなしながらも皆で食べて飲むことを楽しんだ。海外も含めあちこちで食べ歩きを経験。社会人になって早い時期には「いつか自分の店を持ちたい」と思うようになっていた。
2013年11月、「人生は一度しかない。やるなら今」と約20年勤めた会社を退職。物件探しから始めた。「会社のあった大阪・北新地で探しましたが思うような物件がなくて。いろいろ見ていく中で生まれ故郷の明石もいいかな」と明石漁港にほど近い現在の場所に決めた。
店舗探しと並行して日本酒「利酒師」(ききざけし)の資格を取得。他にはない特徴を出したいと、ワイングラスで日本酒をおしゃれに飲める店が誕生した。「メニューを考えている時が幸せ」というように「明石だこと香味野菜のレモン風味マリネ」(780円)、「ひじきとベーコンのキッシュ」(540円)、「焼き穴子と豆もやしの四川風だれ」(890円)、「宮島産カキと岩津ネギのグラタン」(1280円)などの創作料理が4つの黒板にギッシリ書かれている。
「日本酒は魚介でもお肉でも受け止めてくれる。今の時期はフレッシュな新酒を、夏にはさっぱりとした味わいで、と季節ごとにも楽しんでいただけます」。
この日は、常連の水野和久さんと仕事を通じての知り合いという谷口充徳さん・花織さん夫妻、酒井由美子さんらが集結。水野さんは「お酒も料理もおいしいです。家から近いし長く続けてほしい」とエールを送る。
窪田さんは「会社員時代は一般消費者の反応が直接には見えない仕事でしたが、今は、手ごたえとしてダイレクトに感じます。大変な面もありますが、心の充実度は大きいですね」とにっこり。次に訪ねた時はまた新しいメニューに出合えそうだ。
◆「odaidoko Blue Cat」 兵庫県明石市本町2の9の1 高野ビル1階 JR・山陽明石駅から約5分。TEL078・918・1623。営業17時半~22時。火曜、第3月曜定休。
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