井上尚弥 ネリ戦「とてつもない試合ができると確信」 アラム氏はフェザー級に転向の可能性にも言及
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
東京ドームで行われる四大世界戦の記者会見が4日、横浜市内で開かれ、出場8選手と、大橋ジムの大橋秀行会長(59)、米国の超大物プロモーターで、トップランクCEOのボブ・アラム氏(92)が出席した。メインイベントでルイス・ネリ(29)=メキシコ=の挑戦を受けて4団体統一世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦に臨む井上尚弥(31)=大橋=は、とてつもない試合になることへの確信を口にし、改めてKO勝利を宣言。アラム氏は、来年以降に井上がフェザー級に転向する可能性について言及した。
井上が3月6日の記者会見以来、約2カ月ぶりにネリと顔を合わせた。隣り合っての印象を「体重が仕上がっていると聞き、安心もしていますが、今日改めて見て、非常にいい状態に仕上がっているなと思っている」と語り「明後日は気を抜かず、気を引き締める」と油断を戒めた。
34年ぶりとなる東京ドームでのボクシング興行のメインで、4団体統一王座の初防衛戦というシチュエーションを「こんなに素晴らしい環境とタイミングとがそろった試合というのは、まずないんじゃないかな」と歓迎した。
精神面に関して「いよいよなんだ」との思いを明かし「ネリもすごくいい状態に仕上がっていると聞いているので、明後日はとてつもない試合ができるんじゃないかなと確信しています」と、名勝負を公約した。
アラム氏は井上を、ボクシング業界では「もうレジェンドになっている。(全階級を通じたランキングの)パウンド・フォー・パウンドNo.1として認められている」と絶賛。会見後の取材で、ネリ戦後について、大橋氏と「年内は122ポンドの中(スーパーバンタム級)にいようという話になっている」と明かし「その後、もしかしたら例えばフェザー級で(IBF王者ルイス・アルベルト)ロペス(メキシコ)と当てるという話もなきにしもあらずだが、今は何も決まっていない」と、慎重な表現ながら来年以降の展開にも言及した。
待ち受ける、さらに輝かしい明日のためにも、まずはネリ突破。井上は「四つのベルトを防衛するという最大のモチベーションを生かして、必ず勝ちに行きたい。エキサイトした試合を見せたいし、必ずKOにつなげて勝つのを見ていただきたい」と、改めてKO防衛を誓った。