U-23日本代表 4大会ぶり劇的V!山田楓追加タイム先制弾直後関根PK献上もGK小久保が神セーブで救った

 優勝を果たし、歓喜するU-23日本代表 
 試合終了間際、決勝ゴールを決める山田楓(右)
 試合終了間際、PKを止めるGK小久保
3枚

 「パリ五輪アジア最終予選兼U23アジア・カップ・決勝、日本代表1-0ウズベキスタン代表」(3日、ドーハ)

 決勝が行われ、日本はウズベキスタンに1-0で勝ち、2016年大会以来4大会ぶりの優勝を果たした。既に8大会連続12度目の五輪出場を決めていた日本は、後半追加タイム(ロスタイム)に途中出場のMF山田楓喜(東京V)が均衡を破った。最優秀選手には藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が輝いた。パリ五輪1次リーグの組み合わせはU-23アジア杯の順位が反映され、優勝した日本はパラグアイ、マリ、イスラエルと同じD組に入ることが決まった。

 耐え続けた先に、栄冠が待っていた。4大会ぶりの頂点だ。日本がアジア王者として、フランスに乗り込む。最終盤に均衡を破り、因縁の相手を倒した。選手らから水をかけられて破顔した大岩監督は「不格好かもしれないが、決勝ってこういうもの」と喜びをかみしめた。

 目安で11分もあった後半追加タイムに試合が大きく動いた。出色の動きを見せていたMF高井が中央で球を奪い、MF藤田、MF荒木と素早くつなぐ。正面やや右で受けた山田楓が、左足ミドルシュートを突き刺して先制した。その後、MF関根がハンドの反則でPKを与えたが、GK小久保が横っ跳びで完璧に止めた。

 込み上げるものが抑えられない。その瞬間を迎える前から、守護神の目にはあふれるものがあった。ついに勝った。優勝だ。長く、苦しい一戦は大団円を迎えた。

 2022年の前回U-23アジア杯準決勝でウズベキスタンには0-2で屈した。どちらもパリ五輪世代だったが「熱量で負けていた」(DF内野貴)。勝利への執念がぶつかり合った2年後の再戦で、成長を示した。

 主将の藤田は「つらい、きつい試合だった。やりたいことがほとんどできない時間が多かったが、うまく耐え抜いた」と振り返る。相手の出足の鋭さに慌て、こぼれ球の争奪戦は後手に回った。何とかしのいだピンチも多かった。

 五輪では命取りになりかねない技術ミスもあった。悲願のメダル獲得へ、残り少ない時間でさらに磨きをかけたい。それでも今日だけは、アジアNo.1の喜びにどっぷりと浸る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス