「ロッテ１１‐３ソフトバンク」（３０日、ＱＶＣ）

　ロッテは帆足攻略オーダーが見事にはまった。０‐１の二回に打者１３人で７打数連続を含む９安打を集め、今季最多タイの１イニング７得点。伊東監督は「（帆足を）やっつけましたねえ。もともと左（打者）の方が弱い投手なんでね。うまくいったね」と、してやったりの表情だ。

　西武監督時代、中心投手として起用してきた帆足の長所短所は知り尽くしている。左腕の帆足に対し、あえてスタメンに左打者を５人起用。５番には、ベンチを温めることが多い大松を抜てきした。その大松が期待に応え、二回無死二塁から右翼線二塁打でつなぐと、続く左打者の鈴木が右前適時打。策は完璧にはまった。

　終わってみれば今季最多タイの１７安打で４０勝リーグ一番乗り。指揮官は「わりかしゆっくり見ることができた」とご満悦だった。