47歳10カ月・山本昌、好投も白星スルリ

 「DeNA3‐2中日」(30日、横浜)

 最年長左腕の熱投は実らなかった。39歳6カ月のDeNA・三浦と、セ・リーグ最年長記録となる合計87歳4カ月の先発対決。中日・山本昌は1点リードを保ったまま、6回で降板した。勝利投手になれば、工藤(元西武)に並んで歴代1位となる40歳代での38勝目だったが、まさかの逆転負け…。今季初の同一カード3連勝は遠かった。

 「調子はそんなによくなかったんですが、とにかく丁寧に投げることだけを心がけました」

 そう汗をぬぐった山本昌。ときおり球が高くなる場面もあったとはいえ、130キロ台中盤の速球やスライダー、スクリューボールなどで緩急をつけた。2回一死、高め速球を中村に左翼席へ運ばれた。元竜戦士に通算400号ソロを献上。「あそこは高く入ってしまいました」と反省したが、失点はそれだけだ。81球を投げ、ヒットはたったの3本。三振は2個と、打たせて取る持ち味を存分に発揮した。

 2007年9月12日の横浜戦(ナゴヤドーム)以来、6年ぶりとなる三浦との投げ合いには勝てなかった。借金は再び「9」にふくらみ、首位巨人とは12ゲーム差に広がった。

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