楽天・田中将大投手（２４）が１日、今季初対戦となるロッテ戦を前に、「粘りの田中」の“降臨”を予告した。開幕から負けなしの１０連勝、２３イニング連続無失点と抜群の安定感を誇るエースが、ロッテ打線に相対する。

　現在２ゲーム差の２位につけるチームにとって、首位攻防戦となる３連戦は一気に首位獲りもできる大一番。しかし、今季のロッテは終盤に得点差をひっくり返すなど、そのしぶとさが強さの原動力となっている。「粘りのロッテだが？」という報道陣の質問にマー君は「だったら粘りの田中じゃないですか？やることをやればいい。粘り、逆転のロッテだからヤバい、とは思わない」と言い切った。

　確かに、今季ここまで無死満塁、１死満塁などのピンチを幾度も無失点で乗り越えてきたマー君。「１点はＯＫという考えは絶対にない」と気迫で向かっていく姿勢が好結果につながっている。

　具体的な対策は立てず、いつも通り投げることを心がける。「やることは変わらない。ゼロに抑えるために投げればおのずと（チームの）勝ちは見えてくる」。６月９日の巨人戦（東京ドーム）から、３試合を投げて無失点。これまでの自己記録である２６イニング無失点の更新も見えている。

　この日はＫスタ宮城でランニング、キャッチボールで調整。「直接対決なので、勝った負けたが影響してくる」と、気を引き締めた。エースで頭を取り、首位獲りに王手をかける。