ヤ阿部10年ぶり白星!国内最長ブランク
「DeNA6‐8ヤクルト」(3日、横浜)
まばゆいフラッシュを浴び、10年ぶりの白星を、照れくさそうに受け止めた。前阪神のヤクルト・阿部が、まだ近鉄のルーキーだった03年9月14日のロッテ戦(大阪ドーム)以来、実に3580日ぶりの勝利を挙げた。国内のみに限れば、歴代最長ブランクとなる。
「自分はもう勝ち投手になることはないと思ってました」。阿部は、しみじみと振り返った。3点ビハインドの四回、2番手で登板し無失点でピシャリ。これが味方の大逆転を呼んだ。近鉄、オリックス、阪神と渡り歩き、昨季ヤクルトに移籍。久しぶりにつかんだ白星。“苦労人”が、チームにとっても大きな白星をもたらした。
小川監督は、「こういうピッチングが続けば、おのずと登板機会は増えるよね」と話し、今後の活躍次第では、勝ち場眼年でリリーフする可能性も出てくる。ウイニングボールを大事にしまった阿部は「遠山さん超えですか、恥ずかしいですね」と笑顔を見せた。