DeNA須田やったぜプロ初完封!
「DeNA7‐0ヤクルト」(4日、横浜)
喜びをかみしめるように、ガッツポーズを繰り返した。DeNA3年目右腕・須田が、プロ初完封。孝行息子の快投で、チームは最下位転落も免れた。
「デニーさん(友利投手コーチ)に、『低め低め』と九回の間に100回くらい言われました」。徹底した制球で、バレンティンら長距離砲が座る中軸を、ことごとく封じた。昨季は2試合に登板し2敗。首脳陣からは1軍昇格の条件として球速を3キロ上げることを厳命され、キャンプから走り込みやウエートトレで体を強化。この日、140キロ前半だったが、同コーチは「あの宮本がタイミングを早めに取っていた。スピードガン以上に速く感じていたはず」と話した。
苦い思い出も振り払った。2年前の8月17日のヤクルト戦。初回に味方に8点の援護をもらいながら、五回途中で7失点KO。「いつかやり返すという気持ちだった」。
早大時代は斎藤佑(現日本ハム)の2学年先輩。JFE東日本を経て、10年秋にドラフト1位で入団した。ようやく花開いた右腕を、中畑監督は「監督賞出します!」と手放しで褒めた。