大谷でハム3位!18歳ラス投2勝目
「ソフトバンク3-4日本ハム」(4日、ヤフオク)
二刀流ルーキーが18歳最後の試合を久々の白星で飾った。日本ハム・大谷はプロ最多107球の熱投で、5回2/3を6安打1失点。6月1日以来となる2勝目に「気持ち良く明日(誕生日)を迎えられる」と、まだ幼さが残る日焼けした顔にすがすがしい笑みを浮かべた。
5日に迎える19歳の誕生日を前に、成長の証をみせた。「球が抜けて、調子は今までの中で一番良くなかった」。そんな状態でも、最速155キロの直球に98キロのカーブという最大57キロの緩急差を効果的に使い、五回まで0を並べた。走者を置いても球持ちのタイミングをずらすなど、慌てることなく対応し、得点を許さなかった。
初回に四球と安打で迎えた無死一、二塁のピンチでは、6月26日の対戦で本塁打を打たれた内川、長谷川にもリベンジした。内川を150キロ直球で一ゴロに、長谷川は153キロ直球で空振り三振を奪い、胸を張ってベンチへと戻った。
疲労を考慮し、6月26日の先発後、投手としての調整を優先させた栗山監督も、「試合の中で修正できていたし、緩急のメリハリをつけていた。良かったんじゃない」と評価した。六回に二死走者なしから失点したことを振り返り、「2アウトからあと一人が取れず、攻撃にいいリズムをつくれなかった」と反省も忘れなかった背番号11。チームはこれで3位に浮上。二刀流ルーキーは確実に投打でチームに貢献している。