星野楽天首位タイ!6月以降は球団初

 「楽天8-4ロッテ」(4日、K宮城)

 ついにトップの座をつかんだ。恒例の勝利の儀式。楽天・星野監督はKスタの大きな声援を受けながら、帽子を取って誇らしげに手を振った。ロッテに並んで4月9日以来の首位。6月以降では、球団創設以来初の首位だ。

 「へえ~そうなんですか。知ってましたけどね」。

 首位浮上の感想を求められた闘将はこう言って、おどけた。続けて「その割にはお客さんが少ないね。選手がこれだけ頑張ってるんだから、もっと応援に来てほしいね」。さらなる応援の後押しを期待。今のチームに手応えがあればこそ、そんな要望も付けたくなる。

 昨年までのもろさのあった楽天とは違う。指揮官も頼りにする強力助っ人がいるから、首位争いができる。開幕から不動の4番に座るジョーンズが2打席連発で勝利をたぐり寄せた。まずは初回2死二塁。フルカウントからのチェンジアップを捉え、メジャー通算434発の怪力で左翼席中段へたたき込む先制弾だ。

 さらに四回無死三塁では内角の変化球をコンパクトに振り抜き、左翼ラッキーゾーンへ勝ち越し2ランを運んだ。「監督は父親のような存在。喜ばせてあげたいんだ」。打撃練習では指揮官のアドバイスを素直に受け入れる。闘将を男にしたいと、心から願う。

 貯金も09年以来の「10」に乗せた。「(10は)一つの目標だね。上も下も見ず、目の前の試合にこだわる」と星野監督。その目は頂点だけを見据えている。

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