摂津2戦連続完投!3度目5連敗止めた
「ソフトバンク6-1楽天」(5日、ヤフド)
お立ち台に上がったソフトバンク・摂津は、一瞬だけ、驚いたように「あ…」と口にした。今季3度あったチームの5連敗を、全て自身が止めたことを知らされた時だ。「気付きませんでした」。先発転向3年目で初の2試合連続完投勝利。エースの仕事を果たした右腕に、大観衆の拍手が降り注いだ。
初回はわずか7球で三者凡退。連敗中のベンチを勇気づける完璧なスタートに「うまくいきました」と自信を深め、直後に打線の4点の援護を呼び込んだ。
大黒柱として、最後まで投げ抜くことを決めていた。全日程の半分を消化した前日4日の時点で、チームの完投勝利は前回登板で摂津が記録した一度だけ。「意地があった。今日は絶対に一人で投げてやろうと思っていた」。八回に1点を失い今季初の完封勝利こそ逃したが、マウンドを守り抜いた126球に責任感が詰まっていた。
ようやくトンネルを脱出した秋山監督は「(勝ったのは)1週間ぶりということだな。摂津以来か」と独特の表現で今季9勝目を挙げたエースに賛辞を惜しまなかった。