三木谷オーナー「統一球」で加藤C断罪へ
日本野球機構(NPB)が統一球を極秘に変更していた問題で、楽天・三木谷浩史オーナー(48)が、10日に行われる12球団オーナー会議に出席し、加藤良三コミッショナー(71)の責任を追及する意向であることが8日、分かった。都内のNPB事務局で楽天・井上智治オーナー代行が明かした。楽天は昨年、加藤コミッショナーの再任に反対しただけに、三木谷オーナーの発言に注目が集まる。
10日に開催されるオーナー会議。球界を揺るがした統一球問題で、辞任する考えがないと繰り返している加藤コミッショナーが、厳しい追及を受ける可能性が出てきた。
楽天・井上オーナー代行は都内で行われた日本野球機構の理事会に出席。三木谷オーナーが10日のオーナー会議に出席することを明かした上で「三木谷さんの立場で機構のガバナンス(統治)、コンプライアンス(法令順守)の問題、そういうことはきちんとすべきだと考えられている。そういう立場から意見を言われると思う」と、予告した。
三木谷オーナーは球団創設の04年12月から07年末までオーナーを務めた後、球団会長となり、昨年8月にオーナーに復帰。復帰後のオーナー会議出席は初となる。これまで、球界全体で行われる会議には島田前オーナーや井上オーナー代行の出席が多かったが、今回は球団トップが自ら“出馬”することになった。
楽天は昨年、加藤コミッショナーが再任された際、オリックスとともに最後まで反対。コミッショナーの役割の明確化と選考方法の決定を条件に、再任を承認した経緯がある。その後、選任方法の決定は先送りされたままだが、10日のオーナー会議で再度、議題に上がる見込みだ。
井上オーナー代行は「統一球問題は基本的には第三者委員会の報告を待って、議論しましょうということにはなっている。ただオーナー会議ではオーナーさん、それぞれ発言されるとは思う」と話した。