原監督、球宴第3戦「いわき」は必勝!
巨人の原辰徳監督(54)が8日、指揮官を務める球宴の第3戦(22日・いわき)で異例のガチ勝負をすると宣言した。先発には阪神の能見篤史投手(34)を配し、1、2戦で調子のよかった野手で打線を組む。東日本大震災の復興支援活動の一環でもある東北での球宴は、ただのお祭りではない熱い戦いになりそうだ。
指揮官の頭には、もう青写真ができていた。東北での球宴第3戦は、能見とガチ打線でパ・リーグ退治‐。被災地のファンに真剣勝負のだいご味を伝える。
原監督は言い切った。「1、2戦目で調子のいい選手を3戦目で使う。勝ちにいく。ガチンコ」。札幌ドームでの初戦は、ファン投票1位の選手を中心に打線を組んだ。神宮での2戦目は巨人・菅野、阪神・藤浪ら新人投手をリレーさせる。どちらも球宴らしい、華やかで、特別な起用法だ。
だが、3戦目はお祭りムードから一転、意識的に勝ちを狙うという。真剣勝負のマウンドには虎とコイの中心選手を指名した。先発は阪神の能見。2番手には広島の大竹を継投させる。
3年連続となる東北での球宴は、東日本大震災の復興支援活動の一環。監督推薦の発表と同時に、原監督は第3戦について「両チームが持てる力を出し切った心に響く試合とすることをお約束します。被災地のみなさんの復興への糧となるような感動をお届けしたいと思っております」と談話で述べていた。
セ・リーグとしての意地もある。交流戦でセ・リーグはパ相手に60勝80敗4分けと大きく負け越している。「ちまたでは『パ・リーグの方が強い』と言う声も聞こえてきますが、その声を一掃する試合展開をお見せします」。球宴でも火花散る戦いに注目だ。