巨人は１１日、遠征先の福島から名古屋に移動。中日、阪神と続く球宴までの２カードのローテが決まった。甲子園での首位攻防戦には、杉内、菅野、宮国の“虎狩りローテ”で臨む。

　キーとなるのは初陣を務める杉内だ。８回無失点で７勝目を挙げた７日・ＤｅＮＡ戦からあえてローテをずらし、中７日で宿敵にぶつける。以前から川口投手総合コーチは「阪神戦が大事。逆算して考えないと。いい投手をぶつけたいね。今は杉内」と名を挙げており、満を持しての投入だ。

　巨人移籍後、甲子園での阪神戦は３試合登板で２３イニング自責なし（１勝１敗）。この日はジャイアンツ球場でポール間走などを行い調整した。「（阪神打線は）調子いいですからね。西岡を出すと、あとあと面倒なことになる。まずはピッチャーが０点に抑えないと」と虎封じを誓った。

　２位・阪神とは３・５ゲーム差ある。１２日からの中日３連戦を終え、敵地に乗り込む際に、この差がどうなっているか。「最後の３つを勝てれば、いい形でオールスターに入っていける。大事ですよね、この（甲子園での）３つ。３・５ゲームしか離れていない。広げたいというのは、もちろんある。独走してリーグ制覇したいので」。チーム勝ち頭の菅野、復調しつつある宮国とともに、杉内が独走態勢をつくり上げる。