G内海でボロ負け…四回途中5失点KO
「中日9‐1巨人」(12日、ナゴド)
唇をかみ締め、首を振った。マウンドからベンチに下がる巨人・内海の表情は険しかった。今季最短となる3回2/3で5失点KO。球宴前最後の6連戦は、エースの背信投球で幕を開けてしまった。
「今日は自分のボールが1球も投げられませんでした。(次回登板まで)期間が空くので自分を見つめ直して、鍛え直して、後半戦にいきたい」
不安が的中した。右足首を痛めて1回登板を飛ばし、前回5日のDeNA戦が復帰戦。打線の援護に助けられ6勝目を挙げたが、6回2/3を5失点と本調子にはほど遠かった。ケガの影響で走り込みができず、今回の試合前にも「そんなすぐには(練習不足は)戻らない」と現状を語っていた。
一塁から投球を見ていた阿部が「曲がり球でストライクが取れなくて、外のツーシームしかなくなった」と振り返ったように調子は最悪。下半身が納得のいく状態でないため、序盤から制球が定まらない。初回に2点を献上すると三回、四回にも失点し、ベンチから“タオル”を投げられた。
攻撃陣も3併殺とちぐはぐ。守りでも失策が失点につながるなどチーム全体が流れに乗れなかった。「勢いが出ちゃったのを止められなかった。ミスもありましたけど。切り替えて!!」と原監督。これで中日戦は3連敗となり、2位・阪神とは2・5ゲーム差に縮まった。