De藤井11年ぶり完封!虎キラーだぜ
「阪神0-6DeNA」(13日、甲子園)
新・虎キラーの誕生だ。暑い夏の甲子園で、DeNA・藤井が大粒の汗を流しながら130球の熱投。02年4月18日以来、4104日ぶりの完封勝利を飾った。4月27日に完投した阪神戦は“お得意さま”となる今季3勝目だ。
「強力打線なので丁寧に投げたのが良かった。阪神戦は一番ビビって投げているので」。初回の鶴岡の2つの盗塁阻止で波に乗った。140キロに満たない直球は内外角に投げ分けて武器にした。変化球はしつこいほど、低めに集めた。細心の注意が勝利へ導いた。
登板前日「夏の甲子園はあまり知らない。経験したい」と口にした。“伊予の怪腕”の異名を取った今治西高時代も甲子園出場は3年春のみ。夏は3年連続予選敗退していた。投げ終わって「松坂のすごさを体感しました。高校球児と比べたら僕なんてまだまだです」と笑顔を見せた。
中畑監督は「こんなすてきな勝ち方、あったなんて」と興奮を隠さない。前夜は最下位転落。藤井は「まだ盛り返せる。1つずつ目の前の試合に勝っていきたい」と言う。14日は本家キラー・三浦が先発。虎退治のバトンをしっかりとつないだ。