ルナ執念V撃!竜3年ぶりの巨人3連倒
「中日2‐1巨人」(14日、ナゴド)
腕を目いっぱい伸ばし、バットの先で食らいついた。同点に追いつかれた直後の八回2死二塁。中日・ルナの魂がこもった打球はふらふらと上がり、センターの前へポトリと落ちた。「落ちた瞬間はとてもうれしかったよ」。勝ち越し打だ。
左膝痛で7日以来、スタメンを外れている、手負いの助っ人が代打で大仕事。右腕を突き上げ、歓声を心地よさそうに受け止めた。「ランナーをかえそうと集中していた。素晴らしいチームに3連勝できて、すごくうれしい」。お立ち台では今季初の同一カード3連勝を喜んだ。
読み通りの一打でもあった。2ボール1ストライクから甘いチェンジアップを空振りしていた。「空振りしたから、次も同じ球が来ると思った。違う球種だったら、反応で打てばいいと思っていた」。チェンジアップを狙い撃ち。初対戦の左腕を頭脳で攻略した。
巨人戦の同一カード3連勝は2010年以来、3年ぶり。6月22日、23日の白星(東京ドーム)を合わせ、これで巨人戦は5連勝。記録ずくめの白星に、高木監督もほくほく顔だ。
「あそこは彼の打撃のセンター返しを期待しながら出した。あそこを我慢して取ったというのは、この3連戦で運がきたなと思う」
残り63試合。巨人、阪神に食らいつく態勢が整ってきた。