G原監督、宿敵圧倒に「価値がある」

 「阪神3‐8巨人」(16日、甲子園)

 宿敵を圧倒した。容赦はしなかった。球団として、阪神戦の1イニング8得点は08年9月21日の五回(東京ドーム)以来、5年ぶり。原監督は満足そうに「そう(頻繁には)ありませんけど、大事な一戦で価値あるビッグイニングでした」と胸を張った。

 0‐3の七回。敵地でずっと相手に傾いていた流れをグイッと引き寄せた。3連打で1点を奪いなお1死二、三塁。代打に左の石井を送ると、相手が左腕の加藤を投入。代打の代打で右の矢野を起用した。オーソドックスな作戦ではあるが、ズバリとはまった。

 矢野が左線に2点適時二塁打を放ち、同点とした。「みんなが粘ってつくったチャンスだったので何とかかえしたいと思っていました」と矢野。指揮官も「よくつながりましたね」としてやったりの表情。こうなると止まらない。中井の右前打を今成が後逸して勝ち越すなど、打者一巡の猛攻と底力を見せつけた。

 束になって宿命のライバルを倒したことに、原監督は大きな意味を見いだした。「劣勢の中から逆転できたのは、非常に大きい。全員でいった。価値があると思います」と手応えを感じていた。

 これで阪神戦は4連勝。2位・虎とのゲーム差も3・5に広がった。だがまだまだ妥協はしない。前半戦最後の試合となる17日に向けて、指揮官は「総力戦で何とかいきたいと思います」と力強く予告した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス