オリ金子が完封7勝!首位楽天に一矢
「オリックス3-0楽天」(17日、京セラ)
これぞエースの貫禄だ。オリックス・金子が今季2度目の完封で7勝目。首位の楽天に一矢を報い、前半戦最終戦を白星で締めくくった。
直球、変化球ともに抜群で、相手に付け入る隙さえ与えなかった。唯一のピンチとなった二回無死二、三塁では枡田をフォーク、松井をチェンジアップでバットに空を切らせる。「前に飛ばされない方が安心なので」。狙い通りの連続三振でホームを許さなかった。
終わってみれば3安打の11奪三振で今季6度目の完投。投球回数と奪三振数は楽天・田中を抑え、両リーグのトップに立った。前日に開幕13連勝を飾った田中に対し、「本当にすごい。見習うところがたくさんある」と感嘆しながらも、「チームが負けて悔しかった。今日は勝利に近づく投球をしたいと思っていた」。負けん気を燃やし、この日の快投につなげた。
チームは連敗を3で止め、借金3の最下位でターン。「この流れでラストゲームを落とすわけにはいかなかった。さすが金子」と森脇監督。混パの輪にしがみつき、「しっかり後半戦も戦っていく」と反攻を見据えた。