ハム大谷、球宴初戦で投打二刀流に挑戦

 日本ハムの二刀流ルーキー大谷翔平投手(19)=花巻東=が、19日のオールスター第1戦(札幌ドーム)で投打二刀流に挑戦する。五回の1イニングを投げ、その後、右翼の守備に就き、打席にも入る。大谷は18日、「子供たちが野球を始めようと思うようなプレーをしたい」と大舞台での奮闘を約束した。

 投げて、打って、守って、走る‐。19歳の規格外ルーキーが、球宴という大舞台でも「二刀流劇場」を披露する。まずは「投」の刀を抜く。先発の楽天・田中から日本ハム・吉川が2回ずつ投げた後の五回、マウンドに上がる。

 「ストレートが持ち味なので、そこにはこだわっていきたい」。直球の最速は、高校時代に160キロを、プロ入り後は157キロを記録した速球派。ただし「球宴で160キロ?それは意識すると力んじゃいますから。適度にいきます」と笑った。

 そして「打」の刀。六回から花巻東の先輩、西武の菊池にマウンドを譲り、自らは右翼の守備に就く。そして打席にも入り、セの投手陣に立ち向かう。

 「ヒットを打てるようにしっかり準備したい。先輩ばかりなので、ルーキーらしく、元気よく、はつらつといきます」と“元気はつらつ”プレーを約束した。

 花巻東に入学するきっかけとなった菊池との“競演”に大谷は、「雄星さんの後ろで守ることもないと思うので、しっかり守りながら、投球術も勉強したい」と本番を見据えた。

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