糸井古巣で2安打!「賞欲しかった」
「オールスター・第1戦、全パ1‐1全セ」(19日、札幌ド)
有言実行の一撃だ。全パのオリックス・糸井が先制適時打を含む2安打を放ち、敢闘選手賞を受賞。古巣ファンから大歓声を受け、「何か賞を取りたいと思っていた。札幌ドームで取れて、めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。
初回1死三塁で迎えた第1打席だ。全球直球で挑んできた前田健に対し、1ボール1ストライクからの3球目、高め146キロをフルスイング。ライナーで左前へはじき返し、「どん詰まりだったけどね。いいところに飛んでくれた」と顔をほころばせた。
昨季まで本拠地とした札幌。試合前から「すごいワクワクしている。走攻守にスピード感あふれるプレーを見せたい」と闘志をたぎらせていた。初回に二盗を決め、2打席目にはMVPに輝いた沢村から右前打を放ってみせた。大きな声援を背に、躍動感あふれる姿を披露した。
本来なら五回終了時点で大谷に代わり、ベンチに下がる予定だったが、栗山監督から「MVPを狙え」と続行指令。「それなら出ます」と即答し、最後までグラウンドに立った。ただ3、4打席目でヒットを放つことはできず、「力が入った?そんな感じかな」と苦笑いだ。
恩師の期待に応えられなかった。ただあと2試合、チャンスは残っている。「次はMVP?そうですね」と、力強く奪冠を誓ってみせた。