晴美台タイガースが粘り勝ち
「関西団地少年野球 第86回中央決勝大会・1回戦、晴美台タイガース7‐5三田メジャー」(20日、箕面・関西電力総合運動場)
地区予選を勝ち抜いた16チームが参加し、1回戦8試合が行われた。春季大会ベスト4のうち、3チームが敗退する波乱の幕開け。21日は、同会場で準々決勝4試合が行われる。
双子の福井バッテリーがけん引する晴美台タイガースが、追いすがる三田メジャーを振り切った。姉で投手の友菜を、弟で捕手の創太が好リード。二卵性双生児ならではの“あうんの呼吸”を発揮して、緊張で硬くなった初戦を乗り切った。
友菜がまさかの乱調。球が高めに浮いて制球が定まらない。完投したが5回で7四球。「悪い時は表情や投球フォームで分かる」と創太。この日の不調は明らかでも、余計な助言はしない。「ポジティブな性格」を自任する友菜は「何とかなる」と意に介さなかった。
2人そろって小学1年から野球を始め、指導者の判断で姉は投手、弟が捕手になった。今のポジションに納得する2人は「(逆は)ありえない」と口をそろえる。地区予選では、春季大会優勝の茶山台エンゼルスに勝利。その自信を胸に、「優勝を狙います」と姉弟が必勝宣言した。