栗山監督、大谷にベースコーチのススメ
日本ハムの栗山英樹監督(52)が、球宴第3戦を翌日に控えた21日、大谷翔平投手(19)=花巻東=に“ベースコーチのススメ”を説いた。ベンチスタートで代打での途中出場が予定されている二刀流ルーキーに、一流投手のけん制や投球術を間近で見せることが狙い。
「この球宴という大切な時間をどう過ごすかが大事。後でちゃんと本人に聞くけど、学んだことが少なければ退場だよ」
第1戦で二刀流を敢行し、2戦目では「1番・右翼」で先発フル出場した。3戦目は先発から外れる予定。大谷は「今回は控えなので試合の入り方や技術的なことを聞く時間があると思う」とベンチスタートにも前向きな姿勢を崩していない。
栗山監督もこうした二刀流の野球に対する姿勢を評価しているが、球宴という大舞台にはあえて注文を付けた。「ベンチで座っているか、コーチに立ってほかの投手のけん制や投球術を勉強することができるか、いちいち指示はしないが、そういう空気を読める感性も大事」と、1戦目では同級生の阪神・藤浪も務めた一塁コーチスボックスに立つことを勧めた。
大谷自身も「年齢は一番下なので先輩たちからいろいろと聞いて吸収したい」とどん欲。試合には代打出場が濃厚だが、岩手出身だけに「賞をもらったら、賞金を贈るなど、被災地支援を考えたい。打席は少ないと思うが、取れるようにがんばりたい」と東北での大舞台に夢をはせた。