坂本、東北で奮闘打!子ども達に元気を
「オールスター・第3戦、全パ3-1全セ」(22日、いわき)
特別な感情と思いがあった。子供たちに元気を与えるようなプレーを見せたい‐。巨人・坂本が奮闘した。
自身は、青森県の光星学院出身。この夜は、東日本大震災で被災した福島県で初めて球宴が開催された。「子供たちが忘れられないオールスターにできれば」。外野にぎっしりと詰めかけた子供たちに夢と感動を与える、と誓い決意を込めてグラウンドに立った。
1番・遊撃で先発し、五回に左前打を放った。3打数1安打だったが、「良かったです。ちょっとでも、いいところを見せたかった」と充実感を漂わせた。
何よりもうれしかったのは、大声援を送ってくれた子供たちの屈託のない笑顔だった。「みんな笑顔だったので、良かったです」。自身も少年のように目を輝かせてほほ笑んだ。
「(本塁打を)狙っていきます」と宣言していたが、それはならず。初のMVP獲得もお預けとなった。ファンをもっと大喜びさせるためにも、夢舞台での一発は来年以降に実現してみせる。