大谷、当面は打者優先!投手は一時凍結
日本ハム・栗山監督が23日、後半戦開幕を前に、大谷翔平投手(19)の投手起用を一時凍結することを明らかにした。疲労度を考慮し、野手起用を優先。新外国人トーマスの加入などで先発投手陣に余裕が出たこともあり、球宴で敢闘賞に輝いた二刀流の打力にチーム浮上の命運を託すことになった。
指揮官が後半戦に向けた胸の内を明かした。「投手の準備もさせるが、今は何日か休んで(投手の調整をする)というよりも打者でいかせたい」‐。チームのAクラス入りには、後半戦序盤は二刀流を封印し、打率・305の19歳の打力が不可欠と判断した。
現在、4位に沈んでいる。首位・楽天まで6・5差。栗山監督も「下位にいるチームは後半戦、あっという間に時間が過ぎる。離されないように最初の10、20試合を目いっぱい走る」と“後半戦開幕ダッシュ”を企てている。
打線は、大谷が先発登板した場合、右翼を固定できておらず、得点力低下は否めなかった。先発投手陣も、木佐貫、吉川、武田勝、ウルフ、谷元に、右肩手術のケッペルが復帰し、トーマスが加わり、余裕がある。
栗山監督は「(投打)2つやるのが普通になってきているが、それは間違い。本当に大変なこと」とこの日、福島から24日からのオリックス戦のために大阪入りした大谷の練習を免除し、疲労回復に務めさせた。
二刀流は後半戦、投の刀を鞘に収め、打の刀で輝きを放つ。