高橋周プロ初満弾!低迷竜の起爆剤だ

 「阪神4-6中日」(1日、甲子園)

 竜の未来を背負う大砲が甲子園で独り舞台だ。2安打1打点で迎えた第3打席だ。1点を追う六回1死満塁。今季初スタメンの中日・高橋周は、このチャンスを逃さない。

 阪神4番手の加藤が投じた5球目。狙っていた直球が来る。これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすフルスイングだ。

 「今年に入って一番の手応えだった。でも入るとは思わなかった」

 バックスクリーンへの逆転満塁弾だ。自身初のグランドスラムは今季1号。プロ初の猛打賞、5打点の大暴れだ。

 「初めてチームに貢献できてうれしい。待ちに待ったスタメン。チャンスは何度もないし、思いっきりいこうと思った」

 この日のスタメンは二転三転し、試合直前に「三塁・森野」から変更されたものだった。この1勝が、低迷するチームの起爆剤になることは間違いない。

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