G原監督、藤浪に脱帽!M点灯お預け
「巨人0‐7阪神」(4日、東京ド)
虎のゴールデンルーキーにひねられた。巨人自慢の強力打線が必死に食らいついたが、無得点。初ものに弱いジンクスが生きていたのか…。優勝マジック「43」点灯を藤浪に阻止され、最短の点灯も7日に伸びた。
原監督は潔く脱帽した。「(高校時代に)全国制覇を2回しているだけあって、点をやらない術というのは、19歳で、1年目の選手でありがなら大したものだと見ていました」。原監督が、ここまで敵の選手を“絶賛”するのは極めて珍しいことだ。
その実力を認めた証しだろう。実際に打線は苦しめられた。藤浪から6安打を放ち、毎回のように走者を出したが「得点圏で、なかなか(ヒットが)出ない」と苦い顔。藤浪に対して3打数1安打の4番・阿部は「思ったよりボールが動いていた」と話した。
だが単に抑えられただけでは終わらないのが原巨人だ。じっくり観察しデータ収集も徹底的に行った。橋上戦略コーチは「対戦する前に比べればいろんなものを得た。収穫はあった」と不敵な笑みを浮かべた。
チームは今後のレギュラーシーズンはもちろん、CSでの対戦も見据えている。「どっちにしろ何とかしないといけない」と橋上コーチ。阿部も「また対戦するだろうからね」と静かに闘志を燃やした。次回対決では、総力を挙げて粉砕してみせる。