「ＤｅＮＡ０‐６巨人」（６日、郡山）

２つの願いは、１つしかなわなかった。ＤｅＮＡ・中畑監督にとって故郷で初めて指揮をとる一戦。大雨は予報を覆して試合前に奇跡的に上がった。だが、勝利という願いは天に届かない。「ゲームを見てもらえたのは良かった。内容は一方的。申し訳ない気持ちでいっぱい」と声を振り絞った。

　完敗だった。エース三浦は７回２失点と粘りの投球。だが打線は５度の得点圏を生かせず完封負け。これまでの５連敗は得点を奪いながら投手陣が崩壊。この日の６連敗目は打線が沈黙。かみ合わない投打。「こういう流れが来ることは覚悟していた」と振り返る。

　２番手・冨田の登板の際には、今季初めてマウンドに上がって鼓舞した。熱い思いも届かない敗戦。「横浜に帰って、厳しい戦いには違いないけど、頑張りたいと思う」。終盤から降り始めた涙雨の中、仕切り直しを誓った。