大谷、圧巻リリーフ!2回0封3K
「日本ハム0‐2ロッテ」(9日、札幌ド)
0‐2で迎えた六回。日本ハム・大谷がマウンドに上がると、球場全体からどよめきが起こった。先発・ケッペルの後を受け、2番手で登板。二刀流ルーキーが7試合目で初めて中継ぎで登場。首脳陣の期待に応え、2回を投げ、プロ初の無失点に抑えた。
栗山監督は「(登板は)最初から決まっていたこと。先発の場所がないから(ケッペルとの)W先発ということで」。登板は当初から予定されていたことを明かした。初回からブルペンで投球練習をして準備。出番を待っていた。7月30日・ロッテ戦の4回5失点降板から中9日。やられた相手にリベンジした。
思い切り腕を振り、快速球を連発した。六回1死一塁。角中を152キロで空振り三振。次打者ブラゼルにはこの日最速の155キロで左邪飛に。変化球もさえた。七回1死からは金沢を150キロ台の直球で追い込み、最後は107キロカーブで空振り三振。
この回無失点で抑え、表情一つ変えずマウンドを降りた。「思ったより力を入れずに投げられた。2点差でしたし、何とかしのいでゼロに抑えていい流れにしたかった」。チームは敗れて笑顔はなかったが、自身の投球内容には納得した。
二刀流で出場し疲労が心配されたが、不安を一蹴。先発のコマがそろっているため、しばらくは中継ぎで起用。先発登板復帰は20日の楽天戦からの9連戦以降になりそうだ。「疲れとかは感じていない」と大谷。二刀流選手として大成するための階段を一歩一歩上がっている。