和田、113打席ぶりお目覚めVアーチ

 「中日4‐2阪神」(9日、ナゴド)

 夜明けを告げる一撃が大きな弧を描いてセンターバックスクリーン左に吸い込まれた。悩み苦しんでいた中日・和田がついに打った。追いつかれた直後の三回だ。2死走者なしで、スタンリッジから勝ち越しの14号ソロ。7月2日の広島戦(豊橋)以来28試合ぶり、実に113打席ぶりの本塁打だった。

 カウントは圧倒的に打者有利の3ボール1ストライク。条件は整っていた。147キロ真ん中速球を完ぺきにとらえた。「打ったのは真っすぐです。バッティングカウントだったので思いきりいきました」

 ルナが左膝痛で離脱していた期間は4番を務めたが、19試合で0本塁打の4打点。貧打の象徴になっていた。この日は休養でスタメン落ちしたルナに代わって、ようやく力を見せつけた。

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