中畑監督手応え「粘りを見せてくれた」
「巨人7-7DeNA」(15日、東京ド)
延長十二回の激闘を終えて、DeNA・中畑監督は手応えを口にした。
「普通なら、負けている。いい粘りを見せてくれた。引き分けに持ち込んでくれた。今季初の引き分けが巨人戦で、東京ドーム。まだ頑張れるというメッセージかもしれない」
11年10月以来の、中畑DeNAにとって初の、巨人戦敵地カード勝ち越しがかかった1戦。三回まで無安打に抑えられ、0‐4の劣勢から、強攻策で追いつき、再び突き放され、そして一度は逆転した。延長となっても、再三のサヨナラ機をリリーフ陣が耐えきっての引き分けに、価値を見いだした。
負けないための執念も見せた。十二回、2死無走者で、阿部を敬遠。ブーイングも浴びた。「慎之助には悪いけど、戦術として。巨人の監督でもやったと思う。言い訳になるけど、非難は受けます」と話した。
昨季1勝もできなかった東京ドームで、今季は2勝3敗1分け。「ウチのファンは少ないのに、声援は負けてなかった。涙が出るほどうれしかった」と感激した。「これを勢いにつなげたい。負けなかったことがすごく大事」。Aクラスへ、前を向く。