仙さん怒る!楽天連夜のサヨナラ負け
「西武12-11楽天」(18日、西武ド)
悪夢の光景が、またもよぎった。星野楽天が2試合連続のサヨナラ負け。守護神のラズナーが3点差を守りきれずに、2死二、三塁から栗山に右前打を打たれた。星野監督は「守護神で負けたのなら仕方がないか?」という報道陣の質問に「しょうがないやないか。誰がいるんや?」と淡々。だが、バスに乗り込むと座席の前の壁を蹴って怒りをぶつけた。
サヨナラの走者のヘルマンが、強烈タックル。嶋のタッチは間に合わなかった。昨夜は「握り損ねました」と反省した右翼の岡島。この日は、返球がそれてしまった。前夜と同じ光景に指揮官は「これが野球や。しょうがない。若いやつらは経験だよ。どんどん使う」と責めなかったが、選手はおのおの、神妙な面持ちで引き揚げた。
首位を快走するチームだが、この週は2勝4敗と負け越した。「きょうは負けたらいかん。きょうは勝たないといかんのや」。試合前、指揮官は自分に言い聞かせるように話した。思いは選手も同じ。だからこそ、打線の猛攻があった。松井の同点3ラン、マギーの勝ち越し3ランと終盤にまくったが…。
2位・ロッテとは4・5ゲーム差に縮まった。三回途中7失点の先発・ダックワースも含め、投手陣の状態が下降気味なのが心配だ。23日からはそのロッテと3連戦。一時はマジック点灯の勢いすらあったが、再び混戦模様の気配が漂い始めた。