楽天4カ月ぶり3連敗も仙さん重圧幸せ
「楽天5‐9日本ハム」(20日、山形・荘内銀行)
ピンチの時こそ、どっしりと構える。楽天が4月21日以来、4カ月ぶりの3連敗。試合後、星野監督は「立派なもんじゃねえか。4カ月なんて」と笑みを浮かべて振り返った。
先発の戸村が三回途中4失点でKOされると、救援陣も打たれた。「先発がもうちょっと頑張らんと話にならん。ひと踏ん張りしないと、生き残れない」。打線も粘りは見せたが9失点では厳しい。「(打たれてばかりで)記憶が薄くなってるよ」と苦笑いだった。
ロッテには3・5差に迫られた。さらに、守備の名手、藤田が初回の走塁の祭に左太もも内側を痛めて途中交代。「4~5日はかかる。抹消?したくないけど…」と指揮官。驚異的な守備力で何度もピンチを救ってきた男もアクシデントと、悪いことばかり起こった山形の夜だった。
だが、闘将は泰然自若。「こんなプレッシャーの中でできるなんて最高の幸せじゃないか。まだまだ、ひと山もふた山もある。選手の時も監督でも経験してるんだ」。危機的状況をどう乗り越えるか。底力が、試される時だ。